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“大丈夫”じゃないのに、笑ってた
昔の私は、
「ごめんね」と同じくらい、
「大丈夫」が口癖でした。
体調が悪い日も。
疲れている日も。
気持ちが沈んでいる日も。
誰かに「大丈夫?」と聞かれると、
私は笑って、
「大丈夫」
そう答えていました。
でも、本当は。
全然、大丈夫じゃない日もありました。
本当は大丈夫じゃない日も、笑っていました
つらいことがあった日。
何をするにも疲れてしまう日。
ひとりになって、
泣きたくなるような日。
そんなときも、
誰かに心配されると、
つい「大丈夫」と答えていました。
本当は疲れているのに。
本当は、少し休みたいのに。
その気持ちを、
うまく言葉にできませんでした。
「大丈夫」と言って、
いつもどおりに笑う。
そうすれば、
相手もそれ以上は心配しない。
私にとって「大丈夫」は、
本当の気持ちを隠すための言葉に
なっていました。
心配をかけることも、迷惑をかけることも怖かった
私はとにかく、
誰かに頼ることが苦手でした。
誰かに助けてもらうことに、
どこか申し訳なさや恥ずかしさを感じていました。
「大丈夫じゃない」と言ったら、
相手を困らせてしまうかもしれない。
気を遣わせてしまうかもしれない。
心配をかけてしまうかもしれない。
そんなことを考えると、
なかなか本音を言えませんでした。
相手が実際にどう思うかは、
分かりません。
もしかしたら、
話を聞いてくれたかもしれない。
力になってくれたかもしれない。
でも、当時の私は、
その可能性よりも、
迷惑をかけてしまうことの方が怖かったのです。
だからいつも、
「大丈夫」と答えていました。
自分が少し我慢すれば、
誰かを困らせずに済む。
そんなふうに考えていたと思います。
誰かに迷惑をかけたくなくて、
自分の気持ちを後回しにしていた頃のことは、
こちらの記事でも綴っています。
→【私は、「いい人」をやめました】
「大丈夫じゃない」と言ったら、崩れてしまいそうでした
本当の気持ちを言えなかったのは、
相手への遠慮だけではありません。
「大丈夫じゃない」
そう声に出してしまったら、
自分自身も、
だめになってしまうような気がして。
言葉にすることで、
それまで抑えていた気持ちが、
一気にあふれてしまいそうで。
だから、
自分自身にも言い聞かせていました。
「大丈夫」
「まだ大丈夫」
そう思おうとすることで、
なんとか普段どおりに過ごしていたのかもしれません。
私は、
強かったわけではありません。
何でも平気だったわけでもありません。
ただ、
大丈夫だと思おうとすることで、
その日をやり過ごしていた。
今振り返ると、
そんな気がします。
言えなかった気持ちは、消えませんでした
本当の気持ちを隠していても、
つらかったことまで、
なくなるわけではありません。
疲れているのに、
疲れていないふりをする。
悲しいのに、
いつもどおりに笑う。
そんな日が続くと、
少しずつ心が疲れていきました。
誰かに話せていたら、
もう少し楽になれたのかな。
もっと早く、
「大丈夫じゃない」と言えていたら。
そう思うこともあります。
でも、
当時の私には言えませんでした。
言葉にするのが怖かった。
誰かを困らせるのも怖かった。
本当の気持ちを伝えて、
周りがどう反応するのか。
想像するだけで、
怖くてたまりませんでした。
今は、プライベートでまで無理をしないようになりました
大人になってから、
少しずつ変わったことがあります。
それは、
自分のつらさを、
以前より言葉にできるようになったことです。
そのきっかけの一つは、
生活環境が変わったことでした。
学生時代のように、
毎日のような集団行動がなくなり、
自分の時間が増えました。
そして、
安心して気持ちを伝えられる相手がいることも、
大きかったと思います。
そんな環境の中で、
少しずつ自分を見つめ直すことができました。
今まで、
ずいぶん無理をしてきたな。
もっと自分を大切にしても、
いいんじゃないかな。
そんなふうに、
思うようになりました。
ずっと無理をしてきた自分を、
そろそろ解放してあげたい。
そう感じたのです。
もちろん、
今でも無理をすることはあります。
仕事や外での人間関係では、
自分の気持ちだけを優先できない場面もあります。
社会人として、
大人として。
必要なときには、
責任を持って対応をしています。
でも、だからこそ。
せめて自分のプライベートでは、
無理をし続けなくてもいい。
自分の気持ちに、正直でいよう。
そう考えるようになりました。
しんどいときは、
「しんどい」と言う。
疲れているときは、
「疲れた」と伝える。
以前の私には難しかったことを、
今は少しずつできるようになりました。
状況が変わらなくても、伝えるだけで楽になることがありました
自分の気持ちを伝えたからといって、
必ずしも状況が変わるわけではありません。
しんどい時でも、
やらなければならないことはあります。
つらいと伝えても、
すぐに解決できないこともあります。
でも、私は気づきました。
自分がつらいと感じていることを、
相手に知ってもらう。
それだけでも、
心がとても軽くなることがあるのです。
以前の私は、
何も言わずに我慢していました。
相手は、
私が無理をしていることに、
気づいていなかったかもしれません。
でも、
それは当然です。
私自身が、
「大丈夫」と伝えていたから。
今は、
たとえ状況を変えられなくても、
自分の気持ちを言葉にするようになりました。
「今日はちょっとしんどい」
「本当は、少し無理しているんだ」
そんなふうに。
それだけで、
ひとりで抱え込んでいた気持ちが、
少し軽くなることがあります。
そして実際に、
声を上げたことで、
無理をせずに済んだこともたくさんありました。
言わなければ、
相手には伝わらなかったこと。
言ってみたら、
変えられたこと。
そんな経験を重ねるうちに、
自分の気持ちを伝えることの大切さを、
少しずつ感じるようになりました。
もちろん、
誰にでも本音を話せるわけではありません。
相手や状況によっては、
伝えることが難しい場合もあります。
それでも、
安心して話せる相手には、
無理に「大丈夫」と言わなくてもいい。
今は、そう思っています。
最後に
昔の私は、
本当は大丈夫じゃないのに、
笑って「大丈夫」と答えていました。
誰かに心配をかけたくなくて。
迷惑をかけたくなくて。
自分の気持ちを、
言葉にすることさえ怖くて。
いつも、
自分のことを後回しにしていました。
でも、大人になって、
自分の時間を持てるようになり、
安心できる人たちと過ごす中で。
少しずつ、
自分を見つめ直せるようになりました。
そして、思ったのです。
これまで無理をしてきた自分を、
もう少し大切にしてあげたい。
もちろん、
これからも無理をしなければならない日は、
きっとあります。
社会の中で生きていれば、
自分の思いどおりにならないこともあります。
でも、
だからといって、
いつでも笑って「大丈夫」と言う必要はない。
少なくとも、
安心できる場所では。
つらいときに、
「つらい」と言ってもいい。
疲れたときに、
「疲れた」と伝えてもいい。
その言葉で、
何かが変わることもあります。
たとえ何も変わらなくても、
自分の気持ちを知ってもらうだけで、
誰かに認識してもらえるだけで、
楽になることもあります。
私はそれを、
自分の経験から学びました。
もし今、
本当は大丈夫じゃないのに、
笑っている人がいたら。
無理に本音を話す必要はありません。
ただ、
安心して気持ちを伝えられる場所があるなら、
そこでは少しだけ、
自分の気持ちを大切にしてみてもいいのかもしれません。
「大丈夫じゃない」と言えることも、
自分を大切にする一つの方法。
今の私はそう思っています。
あなたにも、
無理に笑わなくていい時間が
少しずつ増えていきますように。




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