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「ごめんね」が、口癖だった私
昔から、
「ごめんね」が口癖でした。
何かをしてもらったとき。
誰かに手伝ってもらったとき。
少し待ってもらったとき。
本当は、
「ありがとう」と伝えればいい場面でも、
気づけば「ごめんね」と言っていました。
「ごめんね、ありがとう」
そんなふうに、
感謝の言葉よりも先に、
謝る言葉が出てくる日々。
別に、
悪いことをしたわけではありません。
それなのに、
なぜか申し訳ない気持ちや罪悪感が押し寄せてくる。
いつの間にか、
それが当たり前になっていました。
何も悪いことをしていないのに、謝っていました
誰かに何かをお願いするとき。
分からないことを教えてもらうとき。
自分のために、
相手が時間を使ってくれたとき。
私はいつも、
申し訳ない気持ちになっていました。
「忙しいのに、ごめんね」
「時間を取らせちゃって、ごめんね」
「何度も聞いて、ごめんね」
相手が嫌な顔をしたわけではありません。
迷惑だと言われたわけでもありません。
それでも、
相手の時間を奪ってしまったような気がして。
つい謝ってしまうのです。
誰かに何かをしてもらうことを、
素直に受け取るのが苦手だったのかもしれません。
ありがたいと思う気持ちは、
もちろんありました。
でも、それ以上に、
申し訳なさや罪悪感が勝っていました。
「迷惑をかけたくない」という気持ちが強すぎて
どうして、
そんなに謝っていたのか。
今になって振り返ると、
私はずっと、
誰かに迷惑をかけることを怖がっていたのだと思います。
相手の時間を使わせてしまうこと。
手間を増やしてしまうこと。
自分のせいで、
相手の予定が変わってしまうこと。
そんなことが、
必要以上に気になっていました。
そして、
心のどこかには、
嫌われたくないという気持ちもありました。
「面倒な人だと思われたらどうしよう」
「何度も頼んだら、嫌がられるかな」
「申し訳ないと思っていることを、ちゃんと伝えなきゃ」
そんなふうに考えて、
何度も「ごめんね」と言っていたのかもしれません。
でも、
相手が本当に迷惑だと思っていたのかは、
分かりません。
私が勝手に、
申し訳ないと思い込んでいただけの場面も、
きっとあったと思います。
「ごめんね」を繰り返すことに、疲れていました
いつからだったのか、
詳しいことは覚えていません。
ただ、
「ごめんね」と何度も言いすぎて、
疲れてしまうことがありました。
何かあるたびに、
謝ってしまう。
相手の反応が気になって、
また謝ってしまう。
本当は感謝しているのに、
なぜか申し訳ない気持ちになる。
そんなことを繰り返していました。
「ごめんね」と言うたびに、
自分が悪いことをしたような気持ちになって。
何も悪いことはしていないのに。
謝ることは、
決して悪いことではありません。
でも、
謝る必要のない場面でまで、
何度も自分を申し訳ない立場に置いて。
それが、
少しずつ自分を疲れさせていたのだと思います。
周りの人は、「ありがとう」と言っていました
あるとき、
改めて周りの人の言葉を、
意識して聞いてみることにしました。
すると、
一つ気づいたことがありました。
私の周りには、
私ほど何度も「ごめんね」と言っている人が、
あまりいなかったのです。
その代わりに、
よく耳にしたのが、
「ありがとう」という言葉でした。
何かをしてもらったとき。
助けてもらったとき。
ちょっとしたことをお願いしたとき。
「ありがとう」
「助かったよ、ありがとう」
そんな言葉が、
自然に交わされていました。
それを見て、
少し不思議な気持ちになりました。
私はずっと、
何かをしてもらったら、
まず申し訳なく思わなければいけないような気がしていました。
でも、
周りの人はそうではありませんでした。
相手がしてくれたことを、
素直にありがたいと受け取っている。
そんな姿を見て、
私も少し考え方が変わり始めました。
頼られる側になって、気づいたこと
ちょうどその頃、
社会人になってから、
自分が誰かに頼られる経験も増えていました。
分からないことを聞かれたり。
仕事を手伝ったり。
自分の知っていることを、
誰かに伝えたり。
そんなとき、
「ありがとう」と言ってもらえることがありました。
その言葉が、
私は嬉しかったのです。
自分のしたことが、
誰かの役に立った。
少しでも力になれた。
そう感じられることが、
嬉しかった。
そこで、
ふと思いました。
私が誰かに頼ったときも、
相手は必ずしも迷惑だと思っているわけではないのかもしれない。
もちろん、
人によって感じ方は違います。
忙しいときもあれば、
負担に感じることもあると思います。
でも。
少なくとも私は、
誰かに頼られることを嬉しく感じることがありました。
そして、
「ありがとう」と言ってもらえると、
素直に嬉しい気持ちになりました。
それなら私も、
誰かに何かをしてもらったとき、
申し訳なさばかりを伝えるのではなく、
感謝の気持ちを伝えてみよう。
そう思うようになりました。
人に頼ることが苦手だった私が、
社会人になって少しずつ考え方を変えていった経験は、
こちらの記事でも綴っています。
→【人に頼ることが、どうしても苦手でした】
「ごめんね」よりも、「ありがとう」を伝えるようになりました
それから私は、
少しずつ「ありがとう」という言葉を
意識して使うようになりました。
もちろん、
本当に悪いことをしたときには、
きちんと謝ります。
でも、
相手が何かしてくれたとき。
助けてもらったとき。
そんなときには、
「ごめんね」ではなく、
「ありがとう」と伝えるようにしています。
それだけで、
何かが大きく変わったわけではありません。
相手の反応が変わったのかも、
正直よく分かりません。
でも、
自分の気持ちは少し楽になりました。
以前は、
何も悪いことをしていないのに、
何度も「ごめんね」と言っていました。
そのたびに、
自分が悪いことをしているような、
申し訳ない気持ちになっていました。
今は、
必要以上に謝るのではなく、
素直に感謝を伝える。
そんなふうに、
少しずつ言葉を選ぶようになりました。
「ごめんね」も、
「ありがとう」も、
どちらも大切な言葉です。
だからこそ、
そのときの気持ちに合った言葉を、
大切にしていきたいと思っています。
最後に
昔の私は、
何かあるたびに「ごめんね」と言っていました。
相手に迷惑をかけたくなくて。
嫌われたくなくて。
自分のために時間を使ってもらうことが、
申し訳なくて。
でも、
何度も謝っているうちに、
自分自身が疲れてしまうこともありました。
そんな私が、
少しずつ「ありがとう」を意識するようになったのは、
周りの人の言葉を聞いたことがきっかけでした。
そして、
自分が誰かに頼られ、
感謝される嬉しさを知ったことも、
大きかったのだと思います。
何かをしてもらったとき。
助けてもらったとき。
そこにあるのは、
申し訳なさだけではなく、
感謝の気持ちでもあるはずです。
だから今は、
謝る必要のない場面でまで、
自分を責めるような言葉を使わなくてもいい。
そう思うようになりました。
もちろん、
これからも「ごめんね」と言うことはあります。
でも、
本当に伝えたい気持ちが「ありがとう」なら、
その言葉を素直に伝えたい。
そんな小さな心がけを、
これからも大切にしていきたいと思っています。
こんな人もいるんだ。
私も少し似ているかもしれない。
そう思ってもらえるだけで、嬉しいです。
この場所が、
少しでも安心できる場所になりますように。




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